明細書発行について
- Admin
- 4月22日
- 読了時間: 2分
更新日:4月24日
今日は、「医科では当たり前になっている“明細書”が、なぜ歯科ではあまり出されないのか?」というテーマについてお話ししたいと思います。
ところで、「領収書」と「明細書」が別物だということ、ご存じでしたか?

領収書が上で、明細書が下です。

実はこの2つには明確な違いがあります。
領収書は、診療費用が大まかにカテゴリ分けされていて、どの処置に何点の保険請求がされたのかまでは分かりません。あくまで“ざっくり”とした内容なんですね。
一方、明細書はと言うと…これはほとんど「カルテの縮小版」と言えるものです。
どの治療に何点の請求がされているかが細かく記載されていて、その日にどんな処置を受けて、いくらの費用がかかっているのかが、一目で分かります。
とても透明性の高い書類です。
さて、ここで一つ問題があります。
実はこの「明細書の発行」、現在の歯科医療の制度では、ほとんどの医院で発行が義務付けられているのです!
…にもかかわらず、実際には多くの歯科医院で発行されていないのが現状です。
なぜでしょうか?
理由はとてもシンプルです。
「細かく見られたくないから」です。
では、なぜ見られたくないのか。
ここから少し驚かれるかもしれませんが――
なんと、実際に行っていない処置を、あたかもやったかのように保険請求している医院が、残念ながら存在するのです。
「どうせ患者さんにはわからないだろう」と思って…。
信じられない話かもしれませんが、現実として起きていることなのです。
『これ、ちょっと足しといた方が点数高いし…バレないでしょ!』そんな声が実際にあるとしたら…怖いですよね。
だからこそ、私は開業当初からずっと「全員に明細書を発行」しています。
それは、「正直であること」を何より大切にしているからです。
保険請求に嘘がないこと、それは当たり前のこと。
でも、その「当たり前」が守られていない現実があるなら、私は正面から向き合って、誠実な医療を貫きたい。
明細書を発行しない医院に対しては、「なぜ出してくれないのかな?」と、一度疑問を持ってみるのも良いかもしれません。
もし少しでも疑問や不安があれば、どうぞ遠慮なくご相談くださいね(^^)
ご連絡、いつでもお待ちしております!
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